答えにくい質問

面談で保護者の方と話すと

 

「どのくらいいけますか?」

 

というような質問をされることがある。今の成績だとどのあたりの学校を目指せますか、とか、このままいけばどのくらいまで成績が上がりますか、とか。

 

これはうかつなことは言えないのでとても緊張する。生徒の伸びを限定することは言いたくない。塾長と言う立場上ある程度の説得力が出ちゃうかも知れないので、ひかえめに言ったりして「呪い」をかけることはできない。しかし、

 

「いくらでもいけますよ。本人の努力次第でね!」

 

というのは質問に答えていない気がする。生徒が受験生の場合、残り時間を加味すると本当にどこへでもいけるというわけでもなくなってくる。

 

しかし、しかしだ。ほぼ毎年、私の予想をはるかに超える結果を出す子が出てくる。私はできるだけ情報を元に判断しているつもりだけれど、そんなのは全くアテにならない。1年で偏差値14アップとか、通知表8アップとか。言われても信じられないよね。

 

それを実際に見てしまっている以上、「いくらでも~」が実は一番正解に近い答えなんじゃないかとも思える。そんなわけでこう質問されると、曖昧な笑顔を作りながら「えへへ」って言っている(ダメじゃん)。