教えない塾

できると思っていた問題ができなくなっていたとき、生徒は焦り、落ち込みます。でもそんな時だからこそ、自分で乗り越えてもらいたいと思っています。


[何度も教えない]

一度解いたことのある問題でも、少し期間が空いてしまうと忘れてしまうこともあります。そのときに、「自分で思い出す努力」がとれるかどうかで今後の学力の伸びが変わります。いけないのが、すぐに諦めてしまい、同じ解説を求めてくることです。そういう生徒はその後も同じ問題を何度も聞きにきて「分かった気」になるだけで、結局その問題を自分のものにできないまま入試を迎えることになります。


ですから私は、どうしても自分で知識を修復することが不可能になっている場合以外は、自分で復習するよう促します。以前作成したノートや問題の解説があればそれは可能です。時には、私の態度が生徒の目に冷たく映ることもあるかも知れませんが、そこは心を鬼にして頑張ってもらいます。すぐに解説に応じることは一見やさしいように見えますが、実はそれが生徒の「自己解決能力」をどんどん奪う、とても残酷な行為であると信じているからです。

[よどみなくスラスラ、ハッキリと、瞬発的に]

[口頭テスト]

前回の投稿で、人は忘れてしまう生き物だという話を書きました。忘れてしまうのは仕方が無いことです。ですからその都度、何度も復習していけばいいと。


でも、時間は有限です。今勉強している成果が「受験」に求められる以上、制限時間の設けられた中での学習効果を考えなくてはいけませんよね。そこで暗記をする場合などは、覚えたことを忘れにくくしていく努力が必要です。そのためにもくせい塾では、口頭テストを「よどみなくスラスラ、ハッキリと、瞬発的に」答えることを合言葉に行っています。


生徒によって、一口に「覚えた」と言っても、様々なレベルです。20個くらいの英単語でも、パッパッと出てくる子もいれば、ウンウン唸ってやっとの思いでひねり出すような子もいます。それを、「何も考えずに聞かれたら間髪入れずにスラスラ答える」レベルで行えるようにしています。思い出すのに時間がかかる知識というのは忘れるのも早いです。ですから、記憶の深い階層に染み込ませるように、自分の名前を言うのと同じくらいたやすく出てくるまで暗唱させます。そのくらいのレベルで行って初めて、「抜けにくい知識」になると思っています(それでも抜けます)。当然暗唱テストの合格基準も満点以外ありえません。自分の名前を間違える人なんていませんからね。


忘れたら覚え直せばいい。でも、忘れない努力をすることも大切。受験生には、「今出会う問題は一期一会だと思って取り組みなさい」と言っています。今日やった問題、次に出会うのがもし受験当日だったら...と本気で思える子が、暗記口頭テストもスラスラと合格していきます。

何度も繰り返して復習する

中3K君と一緒に社会の地理と歴史の復習をしています。


今回は、教科書の中から私が質問して、それをK君に答えてもらう方法で復習を進めていますが、普通に問題演習をするよりも、より細かく確認ができてとても密度の高い学習ができています(^^♪


K君は、結構忘れてしまっているところもあって、やや凹み気味でした(笑)。でもここを踏ん張ってもう一度知識の総整理と暗記を頑張ってもらいたいと思います。


当然のことですが、人は覚えたことを忘れます。一説によれば1時間で覚えたことの4割程忘れてしまうそうです。ですから忘れてしまうのは仕方が無いことです。「また覚えればいいや」と思って何度も何度も復習していくことのほうが建設的ですよ(^^)/

季節の変わり目

 ここのところ、めっきり寒くなってきましたね。今日は夕方から寒さに耐えられず、思わずmyひざ掛けを出してしまいました...。もくせい塾には生徒用のひざ掛けも常備しています。勉強する環境としては、足元は暖かく、頭はシャッキリさせるのがいいらしいですよ。


これから冬になるにつれて、気温も下がりますし空気も乾燥します。空気清浄機はありますが、加湿器なども検討して、風邪の対策もしっかり行わなくてはなりませんね。勉強に集中できるように、できるだけ良い環境を作っていきたいと思います。

中間テストは調子良さそうなのですが...

本日は小学生K君の国語を行い、その後高校受験生たちの指導がありました。


K君は今日、50分間で長文問題3題も進めました(^^)/ それも、全て音読を繰り返し行った上で問題演習も終わらせることができました。漢字テストも合格して、できることがどんどん増えてきています。


問題を解けるようになるということには、「ただ解けるようになる」と、「問題を『早く』解けるようになる」という2段階の状態があると思います。『早く』できるようになるためには、その学習内容がしっかり定着していて、それを上手に運用できている状態が必要になります。また、たくさん問題をこなすには集中力を持続するための『忍耐力』も必要になります。K君は今、そういう力がメキメキと伸びています(^^♪


さて、一方で中学生たちですが、学校の期末テストの結果が返されました。今日確認できたものはおおむね9割を超えていたので良いのですが、授業の中で中間テストよりも前に学習した内容を少し確認してみたところ...


ふんがーっ!!<`~´>


と、思わず今まで使ったことのない顔文字を使ってしまうほどの忘れっぷりでした。人間は忘れる生き物です。忘れてしまったのは仕方が無いです。もう一度頭に入れ直しましょうね。


また鬼として生徒たちに知識を叩き込もうと誓った1日でした。