勉強は先延ばしにしないほうがいい

すごく当たり前のことを言うが、勉強は先延ばしにしないほうがいい。

 

今回期末テスト前の生徒の様子を見ていて、ギリギリまでスタートを切れなかった子がいた。その子は私の話したことも聞き入れず、結局「間に合わなかった」。勉強を先延ばしにすると、いつか間に合わなくなる時が来るのだ。

 

間に合わないとはどういうことか。「そういう人」という評価がなされるということだ。間に合わない人、やるべきことをやれない人。学生のうちはまだ周りは優しいけれど、その後はそうもいかなくなっちゃう。また「それでも間に合うって自分では思ってるんだな~」とも思われちゃうかも知れない。

 

先延ばしにすると、どこかでそのしわ寄せが自分に降りかかる。その回収は早い方がダメージは少ない。


学習量が増えてくると

成績がガタガタと上下している子は学習量不足だ。既習範囲にまだできないものがあって、それが出てくると成績が下がる。またパフォーマンスの好不調の場合もある。集中できる時とできない時、そのムラ成績に出る。これらの原因ならば、学習量が十分だと成績が安定してくるはずだ。

 

受験勉強を本格的に始めると、まず成績上下の波が収まっていき、その後少しずつ伸びていくようになる。それを目指して頑張っていってもらいたい。


ここからの受験戦略

近隣の中学校では、1学期の定期テストもだいたい終わった。

 

ここから受験勉強をはじめるという高校受験生ももしかしたらいるかも知れない。これまで勉強をしてこなかったのなら、やっている子とはもうすでに相当な差がついちゃっていることを自覚しなくてはならない。これを覆すために、ここからの受験勉強には工夫が必要だ。普通に問題集を最初から解き始めても差を埋めることはできない。

 

なので全体的な総復習は夏期講習などを利用して行うとして、自分がまず行わなくてはならないのが「苦手範囲の洗い出しとそれをつぶすこと」になる。

 

受けた北辰テストの結果などを利用して、自分の苦手な範囲を見つける。そしたらリスト化して優先順位をつけて上から順に集中して勉強していく。例えば中2理科の化学分野が苦手だとしたら、1週間その範囲だけを勉強すれば、かなり改善する。苦手範囲は総復習的な勉強をしても克服できない。ゆえに夏期講習を受けるだけで苦手を克服できる可能性は低い。このように串刺し法で一気に攻め落とすのがポイントだ。

 

そうやって夏休みが来る前にひとつでも多く苦手範囲をつぶしておけば、秋以降の挽回だって不可能じゃない。勉強には目的と意志を持って取り組むのだ。


第2回北辰テスト返却!

中3の第2回北辰テストが返却された。

 

今回は上がった子も下がった子も変わらなかった子もそれぞれいたけれど、大切なのは経験を積んだということ。これを活かしてほしい。

 

その為には結果を受けて一喜一憂するのではなく冷静に分析することだ。できなかった問題を復習してできるようにし、「次は正解できる」としておくこと。これをやらなければせっかく受けたテストが無駄になる。現段階での志望校判定なんて朝のお天気占いと同じだ。大事なのは失敗から学ぶことだからね。


テストが終わったその日に

昨日は期末テストが終わったばかりの子もたくさん自習に来てがんばっていた。すごい。

 

テストが終わった直後というのは最も学力が伸びる。テスト前に勉強をしているので、頭がスポンジのように吸収しやすくなっているのだ。だからこうしてテストが終わった直後に勉強に来る子は力が付きやすい。

 

それに、テストが終わった直後に「勉強しに行こう」と思えること自体、意識が高いよね。これが力にならないはずはないのだ。


勉強に必死になると

必死になった子は、行動が変わる。

 

まず学習時間が増える。それも「前に比べて」ではなく、ガラリと変わる。学校から帰って来るとすぐに自習に来て、最後まで勉強していく。

 

そして勉強の仕方が変わる。机にずっとダラリと座っているということがなくなる。こまめに本棚に行って辞書や参考書を手に取ったり、質問にきたりする。教室で過ごす時間の密度が高まる。

 

勉強の内容が変わる。問題を解いて丸付けをして終わり、ではなく、間違えた問題をできるようにすることに執着するようになる。書く字が濃くなる。学習記録シートの内容が細かくなる。解いたプリントの提出量が増える。

 

こういう勉強ができるようになった子は見た目が変わる。目には意志が宿っているのが見て取れるようになり、輪郭もこころなしかクッキリする。動きだってきびきびする。それまで教室内にいてもバタバタと物音を立てていたのにそれも無くなる。その代わりに、頭が高速で回転している音が聞こえるようになる。


誤魔化しはきかない

勉強に誤魔化しはきかない。

 

どれだけ勉強を「やってます」みたいな顔をしていても、テストをしてみれば分かる。誤魔化している生徒はどこかでそれがでる。

 

小テストでそれが発覚すればまだいいほうで、小テストの勉強を誤魔化している生徒は定期テストで、定期テストの勉強を誤魔化している生徒は入試でそれが出ることになるのだろう。怖いよね。もっと言えば、そういうところで躓きがなくても、大人になると学習量は人生に出てくる。ああ怖い。

 

だから普段から誤魔化して逃げてはいけない。勉強は見た目の美醜と同じで、やがて他者の目に触れるのだから。


テストが終わった今日も勉強に来ている

今日は富士中の期末テスト最終日と、西中、武中の1日目だ。

 

今日も教室を開けるなり生徒が自習にやってきた。まあテスト期間中だしなーと思って見てみると、富士中生。テストが終わったその日も1番に教室に来て勉強を始めている。

 

やっぱりこれだよね。こういうところが後々大きな差になっていく。こういう姿を見ると、応援してくれる人も増えていくよね。当然私もその一人だ。こんなことを言うのもナンだが、塾講師を味方につけておくのって勉強にとっては有益だと思う。


自分が何点取れるか、分かる?

テストでの「失敗」にも良いものと悪いものがある。

 

良い失敗とは、次につながる失敗、次はもうしない失敗のことだ。それにはテストを受ける時に、「自分はどのくらいの点数・成績を取れるか」ということをちゃんと考えて勉強しておく必要がある。予想と違う結果になった場合は、原因とその解決法があるはずだからね。

 

テストを受ける前に自分の結果を予想できていないと、それは悪い失敗になる。自分の成績が良かったのか悪かったのかが、点数による主観的な判断になってしまう。それでは反省でも原因追及でもなくただの「アテが外れた」だ。

 

きちんと予測を立てて勉強し、結果を受けて振り返る。これをやっている子は行動にも変化が出てくるし、成績も伸びていく。


図々しくなーれ

生徒には「良い『図々しさ』」を身に付けてもらいたいと思っている。

 

明日は富士中のテスト2日目だけれど、自習に来ていた子が解いたプリントを持って来て、

 

「先生これ丸付けをしてくれますか」

 

とお願いしてきた。要は今すぐ丸付けしてほしいわけだよね、明日テストだから。こういうのは良い「図々しさ」だと思う。生徒が、自分の勉強の為にこちらに無理を言うのが良い図々しさ。こんなのはその時やってい作業を中断し、すぐさま丸付けしてあげちゃうよね。

 

ちなみに昔、ある生徒に

 

「勉強してくるので模擬テストを作ってほしい」

 

と言われてその子の為に一晩かけて作ったが、テストを行う日に生徒は何も準備してこなかった。これは良くない図々しさ。こういうのは、やってもらったらそれに応えないといけないよね。

 


期末テスト1日目

今日から中学校の期末テストが始まった。

 

テスト勉強に完成はない。どれだけやっても、次の課題は必ず見つかるし、そうじゃないと上位層には入れない。トップに近い子ほど、直前は焦りと戦っているんじゃないかな。

 

その「足りない自分」をどこまで奮い立たせることができるか。それが結果につながる。今日も1日目のテストを終えて、最初の子が自習に来ている。

 


「面倒臭い」から抜け出せるかな

授業で生徒が解いた問題を丸付けしようとしたら、記述の問題が全て空欄だった。それで私が、

 

「これ分からなかった?」

 

と聞くと、

 

「面倒臭かったので」

 

と返事が返ってきた。いいね、非常に素直で正直だ。私ならば、それは隠して何かもっともらしい理由付けをすると思う。先生が「分からなかった?」というエクスキューズを差し出してくれたらそれに全力で飛びつくだろうな。

 

でもこの生徒は面倒くさいという、おそらく本音の理由を話した。きっとそれが許されてきたのだろうね。正直であることは美徳で素敵なことだと思う。しかし学力を向上させるためには変えなくてはいけない習慣だ。それが今の自分の状況を作っているわけだからね。私はその問題の答えは教えずに答えの見つけ方だけを教えておいた。そうしたら、ちゃんと調べて正解していた。さあ、ここから変わっていけるかな。


期末テストに向けて

近隣の中学校では、期末テストまで3日を切った。

 

今日は、早い時間から3年生がちゃんと来て頑張ってるね。受験資料になる3年生の内申は、1学期と2学期の分だけで決まってしまうことを考えると今回のテストで半分が決まるわけだ。そりゃあ気合も入るってもんだろう。

 

1年生2年生も部活はもう停止期間に入っているので頑張ってもらいたいところ。勉強は最後まで執着した子が伸びるからね。1問でも多く、1分でも長く勉強していってもらいたい。


才能ではなく経験の差

勉強のできる子が間違えないかというと、そうでもない。

 

彼らだって間違える。ただそれを修正して、その後は間違えないようになっていく。つまり、こなす回数が多いだけなんだね。こなす回数が多くて失敗した経験がちゃんと積めて生かせているので間違いにくくなっているだけなんだ。

 

反対に勉強の苦手な子はこなす回数が少ない。だから勉強のできる子の通過して来た途中の段階でテストに突入してしまう。その結果、間違いが記録されているだけだ。

 

ある意味根性論だけれど、こう考えると頭の出来とか遺伝とか才能とか、そういうよく分からないものを排除した勉強に対する姿勢が見えてくるよね。


期末テストが近い!

中学生の1学期期末テストまで残り数日。秒読みカウントダウンがはじまっている。先ほど教室を開けたけど、続々と生徒が自習に来ている。

 

定期テストは50分で解くテストとしては問題数が多い。基礎的な内容が多いとは言え、ある程度習熟していないと完走できない。

 

したがって定期テスト勉強で必要なのは、「反応速度」を鍛える練習だ。問題を見た瞬間に答えや解法が浮かぶか。このスピードを上げておくことは定期テストで有効だ。解けるんだけど時間がかかる、考えれば分かるという状態では不十分なのだ。

 

速度を上げる勉強の仕方は、とにかく時間を測ること。スピードは意識しないと上がらない。社会のワークなど暗記をしたら、見開き1ページを20秒くらいで全て答えられるか時間を測って確認する。数学のワークだって全部の問題が分かるようになったら次はタイムアタックだ。実際に書かなくてもいいから、問題を見たら頭の中で解法を思い浮かべる。文章題なら式だけでもいい。それでテスト範囲を10分くらいで1周できるまで練習する。

 

私がやっていたのは「息を止める」って方法だ。これだと時計を見ないで1分くらいが体感で分かる。その間ワーク見開き3ページ進めてみる。ちょっとおバカだけれど、スピードはついた。体調に影響でちゃうかも知れないのでおススメはできないけれど、例えばこんな感じでもっと良いやり方が他にもあるかも知れない。(塾にはタイマーがあるので普通にそれを使ってね)ただできるではなく、「速くできる」が成績アップのポイントだ。


勉強がダルい君へ

私は高校生の時、1度だけ学校の定期テストを「寝坊」でサボったことがある。

 

前日明け方まで勉強をしていて、「ちょっとだけ仮眠しよう」と思ったのがマズかった。目覚めたらテストが終わっている時間だった。慌てて学校に電話し、担任の先生に事情を話した結果、「補習でテストを受ける」ことになった。しかしその再テストは行われないまま終業式の日になり、テストを受けていないのに、私の通知表には前学期と同じ成績がついていた。

 

その時は「テストを受けなかったのに成績がついてラッキー」くらいに思っていた。しかし今は、

 

「コイツに再テストをしてやる必要はない」

 

ということだったのだと思っている。再テストをわざわざ行うには、時間を決めて試験監督も用意しなくてはならない。採点だってすることになり手間がかかる。つまり、「その価値はあなたには無いですよ」ということだ。私は優秀な高校生では無かった。

 

なので今テスト期間中で、

 

「テストだりー」

 

とか思っている子もいるかも知れないけれど、自分の努力をきちんと評価してもらえる場があるというのは羨ましく思う。まあ私の場合は完全に自分に非があるのだけれどね。勉強は大変なこともあるけれど、頑張ったらちゃんとそれを見てくれている人がいるはずだ。

 


基礎が大切

今日は生憎の雨模様だけれど、早い時間から自習に来て頑張っている生徒もいる。

 

 

塾講師になってから自分が受けていたもの以外の学校の定期テストを見るようになったけれど、「自分の頃とは違うな」と思った。確実に求められる力が変わったと思うし、入試を意識した作りになっていたりして「ただの用語暗記テスト」ではなくなっていた。

 

それで私の持っている力では解けなくなっていたかというと、別にそうでもない。私が昔に受けた指導の内容でもどうにかついていけている。ここから分かるのは、やっぱり基礎が大事だということ。問われ方が変わっていても、差し出す答えは同じという感じかな。

 

基礎があれば応用が利くという話だ。学校の定期テストの勉強をしっかり頑張っておけば、入試でもその先の勉強でも役に立つ。


埼玉県立高高校の募集人数

埼玉県立高校入試の募集人数が出ている

 

近隣の高校だと、草加西の募集人数増(+40名)と、越谷東の減(-40名)が直接影響あるかなという感じなのだけれど、ちょっと注目しているのが川口市立の募集人数減(-40名)だ。

 

市立高校はどこも人気だけれど、川口市立の普通科の募集人数減は周りにも影響を与えるかも知れないよね。特に川口北への影響かな。川口市立は近年大学の合格実績も川口北とほぼ同じなので、募集人数減の今年は川口北に生徒が流れるだろうし、もしかしたらここ東部地区の、越ヶ谷とかにも何か影響が出るかもしれないと思っている。


期末テストに作文が出る

期末テストの国語で、作文が出題されるとこも多い。入試問題の同形式でお題が出されて指示に従って書く。

 

このお題を事前に示されていることもあるみたいで、ある子から書き方を聞かれた。その子の書いたものを見てみると「自分の体験」が弱いなと感じた。自分の体験の部分は入試作文でも必ず書くことになるし、その部分が作文内で一番大きくなるはずなので頑張りたいところだよね。

 

ポイントは「過去形『~た』で書く」こと。体験談を書きたいのに、「意見」になっちゃってる子が意外と多い。ここは冒頭で書いた自分の意見を持つキッカケとなったエピソードトークをするべきなのだけれど、意見を書いた後に置くためか、その意見の理由をダラダラ書いてしまいがちなのだ。そうすると体験談になっておらず満点を取れない作文になる。

 

なので過去形で書くことを意識する。自分の意見を過去形で書くことは無いのできちんと体験談を持ち出せる。あとは意見を書いた後、回想シーンに入るイメージをすることだ。ポワポワポワ~ンってやつね。ひとつの文章の中にこうして「〇〇パート」の区別がしっかりついていると、メリハリの利いた文章になる。


柔軟さ

定期テストに向けた勉強を見ていると、その子が伸びやすいかどうかがよく分かる。

 

伸びやすい生徒は素直で柔軟だ。間違えたところをすぐに修正して正しいものに塗り替えられる。それが1度でできる子は勉強の進みが早いしその分やる量も増えるのでテストの点数にも反映しやすい。

 

伸びにくい子は柔軟さが足りない。教わった通りに解き方を修正できないので同じ間違いを繰り返してしまう。勉強についての考え方もそうで、自分の基準を変更できない。こういう子に「教科書をスラスラ読めるまで繰り返し練習してごらん」と言ってもなかなかやらない。

 

定期テスト期間中は、重要な順番に同じパターンの問題を繰り返し何度も解かせているのでこの違いが分かりやすい。同じ時期に始めてもテスト直前になると到達した地点に差が出ている。

 

なので、見ていて「伸びにくいことやっちゃってんなあ」と感じる生徒には指導の仕方を変えている。いろいろ試していけば、スッて入るやり方もあるかも知れないからね。


解き直しを有効に

間違えた問題は解き直しをさせる。ほうっておくとそのまま「見ないフリ」して先に行こうとする子も多い。

 

しかし、この「解き直し」なんだけどただやり直せばいいってもんじゃないなと思っている。特に計算問題などの計算間違いをしたものの解き直しとかはあまり意味がないような気がしている。「練習不足」を補うっていう効果はあるかも知れないけれど、単純にもう一度解いたところで「そりゃ正解できるでしょうよ」なんだよね。

 

解き直しをする時、一度自分の間違えた解答を「なぜ間違えたのか」と考える必要がある。知識が無くて間違えたのか、技術が足りなかったのか。計算問題ならば途中式を見て、どこで間違えたのかを見つける。間違えた場所が分かればその原因も突き止めやすい。再発防止につながりやすいはずだ。こうして「次は間違えない」という何かが身に付くことが解き直しをする意味だ。

 

だから暗算とかで間違えるのはもう本当にダメダメで、解き直しをしても効果はほとんどない。勉強への知恵が積みあがらないから力も伸びない。塾では直しをするときに消しゴムを使わせずに、間違えた解答はそのまま残しておく。それは「間違いから学べることもある」と思ってのことだ。


テスト前の様相になってきたね

今日は早くから自習に来て頑張っている中3生が多い。いいね。

 

期末テストまで残り1週間を切っている。やっと動き出した子もいるので心配のタネは尽きないが、生徒の頑張っている姿を見られるのはやっぱり嬉しい。少しでも良い成績を取ろう。

 

勉強の様子を見ていると、教科書の内容が不十分だなと感じることがある。国語・英語は教科書の内容がそのまま出るのだから、教科書を暗記するつもりで何度も音読しておいてほしい。問題を解くだけが勉強じゃないよ。

 


もらった資料のミス

教材会社から入試の資料をもらっているのだけれど、今年はその資料に誤りがあるとの連絡が入った。

 

確かに見てみると、「ちょっとおかしいな」という情報がチラホラ見受けられる。塾から提供されたデータを元にその資料を作成しているので、提供されているデータが間違えていると資料にもそれが出てしまう。そんなミス。教材会社さんも大変だよねえ。

 

でもそれをわざわざ教室まで直接伝えに来てくれた。ありがたいなと思う。


どんどん間違えてほしい

たまに、間違えることを恐れている子がいる。丸付けでバツが付くと落ち込んでしまったり怒りだしてしまったり。分からない問題は手をつけなかったり。そういう子に言いたい。「間違えることはいいことなんだよ」って。

 

成功も失敗も、蓄積すれば糧になる。経験が多いほどそれを活かせ場面が多くなっていくはずだ。

 

勉強でも、問題を解いて正解できるのが大切だけれど、不正解だったとしても何が間違いの原因だったかを探ればそれは次に生きてくる。失敗の記憶が次の成功につながる。だから間違いを記憶に留めない勉強は効果が出ないし、そもそも量が少ないと蓄積すらしない。

 

だからたくさん間違ったほうがいい。たくさん間違えて、たくさん直していけば学力も伸びる。分からない問題にぶつかることは失敗できるチャンスなのだ。蓄積の差は後々必ず出てくる。見逃し三振は何も残らないのでやってはいけない。


全体順位を出す意味は分からんでもないが

「異なる内容のテストを受けた受験生たちに優劣をつけられるの?」

 

純粋な疑問だ。

 

高校で結構ありがちなのだけれど、「クラスごとに担当の先生が問題を作る」場合、同じ科目であってもテストの問題が違う。これはまあいいとして、その結果を1本化して全体の順位に反映させていることがあるんだけど、「そんなことできるの?」なのだ。

 

ここでよくあるのが、偏差値順に並べて順位をつけるってやつなんだけど、それこそ矛盾しているような気がしてならない。テストの偏差値って「そのテストを受けた母集団の中での順位」なのだから。

 

上のような措置で順位が下がってしまった生徒がいたのよ。2種類のテストの平均点が大きく異なったそうな。それらを統合して順位を出すってかなり無理やりだなと感じる。後々の通知表や進路決定の時に、その順位で何かが決まってしまわなければいいのだけども。


×を〇にする作業

学力の伸びる勉強とは、「『×』を『〇』にすること」だ。

 

今解けない問題を解けるようにしていく。これを徹底していけば学力は必ず伸びる。習ったけれど解けない問題は解き方が間違っているか、それを解くための知識が身に付いていない。そこを修正し補強して解けなかった問題をもう一度解いていく。やることは単純明快だ。

 

この勉強に必要なのは自分と向き合うこと。できない問題を洗い出す時に、「自分のできない部分」を見つめ直す。これはなかなか大変なことだ。自分の欠点を見るようなものだから。そして何かを身に付ける時は「本当に身に付いたかな」と、一度自分を疑って確かめる必要もある。こうして少しキツいことを自分に課さなくてはならない。

 

しかしこれをやり切ると、自分のレベルがひとつ上がる。以前よりも見晴らしの良い場所に立つことができる。


ウチの学校にはいらない

学校説明会で、

 

「君のような生徒はウチの学校にいらない」

 

と、先生に言われた生徒がいた。

 

そろそろ学校説明会も本格的に始まってきた。すでに参加された受験生もいるし、これから参加してみようかなと考える受験学年でない生徒や保護者の方もいるかも知れない。

 

昔、学校説明会に参加した受験生が、ある学校の先生に

 

「なぜウチの学校に興味を持ったの?」

 

と聞かれ、その学校が第一志望でなかった生徒が

 

「なんとなく」

 

と答えた時に言われたのが上の言葉だ。親に連れられてしぶしぶ来たとしても、たとえその学校が第一志望でなかったとしても、そういったことを態度に出してはいけない。この話を教えてくれたその保護者の方は

 

「本人にはきつかったかも知れないけれど、言ってもらってありがたかった」

 

とおっしゃっていた。これから学校説明会に参加されるご家族には是非知っておいてほしい話。


テスト前のもくせい塾は

中学生たちの期末テストが近づいてきた。どこも残り1週間くらいだ。

 

授業ではテスト対策を行っている。問題を解いて間違えたものは直しと解説、これをひたすら続けていく。

 

さすがにこの時期勉強を全くしていない生徒はいないだろうけれど、その質にはバラつきがある。

 

「ワークはもう2周目が終わりました」

 

と言っていても、勉強の密度によってはまだまだスカスカな子もいたりする。なので少しでも質を高めて、仕上がりをよくするには自分が今どのくらいできているのかを確認する作業が必要だ。

 

テスト範囲の内容の問題を解いてみて、できない部分は無いか、分からないものはないかを見つけていく。そして分からないところは解き直して身に付ける。問題演習をたくさんやるのはそういう意味も大きい。「やった気になっている」勉強なんてしていても意味がないからね。


塾を使える子に

昨日も期末テストの勉強で、多くの生徒が自習に来ていた。

 

昨日は「ワークチェック」を申し込んでくる生徒もいた。ちゃんとワークの内容が身に付いたか私が確認をする。まあワークを使った暗記テストだね。その子は見事合格していった。

 

もくせい塾には自習の為のいろいろな設備がある。広くて静かな自習スペース、動画視聴や音読のためのブース、プリント印刷機、辞書や参考書などを充実した本棚。これらを上手に使うことによって生徒の自学は加速する。自立学習に特化した環境だ。

 

しかし忘れちゃならないのが、「私」という設備(?)だ。このように暗記のチェックや質問などに使ってもらえれば、更に自学力は伸び、学力に反映されていくはずだ。どんどん使っていってほしい。


最後はね、自分でやる子が一番強いのよ

私が心掛ける指導は、生徒をできるようにさせることだ。

 

これは当たり前に聞こえるかも知れないけれど、意外と指導の現場で余計なことをしてしまっていることも多い。「手厚い」を履き違えて、生徒のチャンスを全て奪ってしまうような指導。自分の知識を全てひけらかさなくては気が済まなくて、生徒の知っていることをなぞり直している指導。そんな自己満足で悦に入ってはいけない。生徒が主役でなくてはいけない。

 

ただ、目の前の子のできないところ、伸びない原因を見つけて補っていくだけだ。だから生徒の満足度は低いかも知れない。自分でやらされるから。でもそれこそが私の狙いでもあるのだ。


ノートは写せ

この1ヵ月くらい?体調不良で休む子が結構いた。

 

塾のほうは予習型で進めることが多いので、1週間くらいならばそれほど問題は無いのだけれど、困るのは学校の授業だ。学校の授業は休んでしまうとその分が抜けてしまう。そして定期テストは学校の授業の内容から出題されるので、いくら塾で勉強していても国語などの出題を全て網羅できるわけではない。

 

なので休んだ生徒には、「休んだところの授業ノートは友達に写させてもらうよう」言ったりしている。それで結構テストの点が変わると思うんだ。

 

今は便利だ。スマホを持っていればカメラでちょっと撮らせてもらえれば事足りる。昔は全部手コピーだったからね。貸している間、友達も勉強ができないわけで、「申し訳ない」って気持ちで写したっけ。テスト直前には当然できない。コンビニのコピー機に走ったこともあった。

 

ただ簡単に手に入る分、価値が薄く感じがちかも知れない。今は何でも「とりあえず保存」ってしちゃうものね。友達が課してくれたらしっかり感謝して、できれば撮った写真をノートに手写ししておいたほうがいいね。そのほうが頭にも残って勉強になるだろう。


勉強のアドバイス

高校生の子に、定期テストが返却された後、

 

「どこから出題されたのかチェックしておくといいよ」

 

と伝えた。もちろんどんな問題が出されても解けるように勉強しておくのが理想だ。でも学校の定期テストに関して言うと「出題元」があるはずなので、それを知っておくことでテスト勉強もしやすくなるからね。

 

生徒と個票が出たときに再びその話になって、ちゃんとチェックしておいてくれていた。えらいですね~。おかげで今後どのように勉強していくかという次の話まで進めることができた。

 

私が持っている勉強のノウハウみたいなものを一気に伝えることはできないので、こうして段階的に進めている。真面目に実践してくれていると、教え甲斐もあるね。


勉強、はじめたかな。

今日は教室を開けて早々、中3生たちが続々と入ってきて自習を始めている。

 

期末テストも近い。部活も引退した。勉強に集中する条件はそろっている。あとは生徒本人がやるかやらないかだけ。どうやらウチの子たちは大丈夫そうだね。

 

今までの経験上、ここまできてまだエンジンがかからない子というのはいる。部活が不完全燃焼だったり、勉強の環境が整っていなかったり理由はいろいろあるかも知れない。でもそうなってしまうと、確実に受験勉強は乗り遅れる。勉強生活に軸足を置けないまま夏休みに入り、夏期講習は受けたけれど他の子のように勉強に身が入らないまま夏を終えてしまう。秋になってものらりくらりとしているので見かねた親とバトルが頻発し、結局偏差値は上がらないかやや下がった状態で受験に突入。高校に行けないことはまずないのだけれど、親からしてみたら「こんなはずじゃなかった」だろう。

 

今までやっていなかった子が、受験に向けて勉強を始める「切り替えポイント」はあと「2つ」だと思っている。一つは夏になり、塾の夏期講習参加。もう一つは2学期期末テスト前。それ以降はおそらくもうない。


先々を見据えて

昨日は中3の第2回北辰テストが実施された。塾生のできはどうだったろうか。

 

先週は北辰テストに向けた勉強をしている子もいて関心していたのだけれど、勉強する時はぜひ「遠くを見据えて」励んでもらいたい。

 

例えば期末テストの勉強をするときでも、その先の「高校入試」を見据える。そうすれば期末テストの先まで忘れないような勉強の仕方に変わっていくはずだ。北辰テストだってその先の入試のために受けるはず。だから北辰のかこもんを解くときは常に入試、更にその先の高校に入ってからも見据えて勉強していこう。高校受験がゴールじゃなく、高校に入学してからがもっと大変なのだ。

 

もちろん目先のものに力を入れていくのは大切だけれど、そうやって視点を未来に置けるようになれば、成績だって勝手に上がっていく。


時間をかけろ、インスタントな勉強なんて無い

今日は期末テストや北辰テストの近い生徒たちが早い時間から自習に来て勉強している。

 

生徒の勉強への取り組みと、その結果が出るまでにはタイムラグがある。今日勉強を始めたからといって明日成績が上がるわけじゃない。勉強は、地道に続けていくことで少しずつ力になって、それが結果に変化を与えるのはもっと先の話だ。

 

勉強を始める時いきなりそれが軌道に乗ることはほとんど無い。何をどうやってやるかを決めるのにも時間が必要だし、始めてみてからいろいろなことが分かってくる。そのやり方では上手くいかないということもあるだろう。

 

だからそのことが分かっていないと、すぐに諦めてしまったり、反対にいつまで経っても始めなかったりして間に合わなくなったりする。勉強には時間が必要だ。ゲームのようにスライム3匹倒してすぐにレベルアップというわけにはいかないのだ。


主語のある文が減ってきた

中3の第2回北辰テストが明日に迫っている。

 

北辰のかこもんを解いたら採点してあげているのだが、英語の英作文の問題を見ていて「主語と動詞がつながっていない」ことがある。

 

極端な例だけど、

 

「サッカーを一生懸命練習する」

 

と書きたいところを、

 

「Soccer practices hard.」

 

みたいに書いちゃう。サッカー「が」練習しちゃってるよ、という感じ。

 

実は以前から心配していたことなんだけれど、学校の教科書準拠のワークがもうそういうミスに誘導するような感じなんだよね。ワークの中の日本語が日常会話の表現になっていて、「中学生がこれをどうやって英文にするんだ?」って感じなのよね。

 

もちろん英語を「使える」ようにするには普段「使ってる」日本語を英語にする力が必要なのは重々承知の介なんだけど、「初学者にはちょっと厳しいんでないの?」と思っている。問題文を一旦、「英語に直せる日本語」に訳す作業が必要で、それを学校では教えてくれるのならいいんだけどそうもいかなさそう。ちょっと理想を追いすぎだと思う。一体どれくらいの割合の子が学校のワークをきちんと習得できるんだろう。そういう雰囲気の上でなんとかやりくりしていると、入試の英作文で上の例みたいな英文を書いちゃう。ワークには「今度持って行くよ!」みたいな、主語が無い文が満載だからね。


知識の整理整頓だもの

日常生活の中で、学校の成績にも関わるものは「部屋の掃除」かも知れない。

 

整理整頓、隅々まで綺麗にする意識、散らかって困らないように使う。掃除するときに意識することって、勉強の仕方や計画性などの全てに通ずる気がする。部屋の掃除を自分でやる子は自分の部屋に責任感を持つ。自分の学力に責任感を持つ、当事者意識のある子は学力だって高くなる。結局これだと思うんだよね。

 

塾にある生徒ファイルを見ると、出されたプリントをきちんと整理してしまってある子もいれば、グシャグシャになっちゃっている子もいる。終わったプリントは持ち帰るよう伝えていても持ち帰らずに残ったまま。ファイルの端が折れたり千切れたり、とにかくそのファイルの管理に責任感を感じられない生徒は、学力にもそれが出ているように感じる。

 

子供の学力を伸ばしたい親御さんは、勉強をさせるよりも部屋の掃除をさせたほうが効果が出るかも知れないとちょっと本気で思っている。


国語の準備してる?

学校の定期テストでも、「時間が足りなくなる」ことはある。特に国語で、

 

「時間が足りなくて最後の方ちゃんと解けなかった」

 

と言う子をよく見かける。でも、国語での時間不足は対策することができる。

 

時間が足りなくなってしまう子の多くは、「問題文を読んでいる」ことが原因だ。定期テストの国語には、教科書の文章が出題されるけれど、本文を真面目に読んでから解いてはないだろうか。それだと時間が足りない。

 

教科書の本文は、「読まなくても解ける」状態にしておけばいい。テストまでに本文を頭に入れておくのだ。テスト勉強の時に教科書を20回くらい繰り返し読んでおけばあらかた頭に入るはずだ。設問を見た時に、

 

「この答えはアノ辺だな」

 

となるようにしておけば、テストに印刷された問題文を読む必要はなくなる。

 

それともうひとつ。作文が出題された時に「考えすぎる」というので時間が無くなる子も結構いる気がする。これも解決策は同じで、出題されると分かっているのなら「事前準備」ができる。作文は書き方をすでに習っているはずなので、どのように書くかイメージしておくことが大切だ。お題は当日知るとしても、「意見→理由→体験談→まとめ」のように型を決めておけばそれに従ってお題に沿った内容を当てはめるだけでよい。これを1から構成まで考えて書こうとするから時間がかかってしまうのだ。

 

いずれにしても、準備で乗り越えられる。スピードに不安のある生徒は、今からやっておけばいい話だ。


自習する小学生

今日は、小学生の子が自習に来ていた。私が「来なさい」と言ったわけじゃないよ。学校の宿題をやったみたいだ。

 

私が小学生の頃はどこかに自習しに行くことはおろか、「勉強しよう」と思ったことすらなかった。自宅の机に向かったことはあったっけ...あ、自分の部屋が無かった。当然自分の机なんて無かったわ。食卓で宿題くらいはやったことはあるかも知れないけれど、勉強したって記憶はやっぱりないや。なんとなく勉強を意識したのは中学生になってからだった。

 

それがこうやって自習に来て、黙々と勉強に打ち込んでいるのだからすごいなあと思う。尊敬しちゃう。


ようこそ勉強部へ

この時期、多くの中学3年生たちがこの時期に部活動を引退する。例年はほとんどの子がここで部活動終わりだったのだけど、今年はまだ続く子も結構いる。

 

部活動を引退すると、生活がまたガラリと変わる。否が応にも受験を意識し出す。ここでやっとこさ「受験生」になる子も結構いるんじゃないかな。なんとなく「引退」って寂しいものだけれど、進学したいのならばきちんと切り替えして勉強に打ち込んでいかないとね。この前、部活を引退した子に、

 

「〇〇部引退お疲れ様。ようこそ『勉強部』へ」

 

なんて冗談で話したけれど、次に打ち込めるものがあれば寂しくないよね。それが勉強であるならば、私は歓迎する。


臨機応変

引き続き塾生たちに、期末テストのワーク進捗状況を聞いて回っている。

 

ある生徒に聞いたら、

 

「学校で進んだ所までは終わっているけれど、テスト範囲がまだ結構残っている」

 

「なのでちょっと予習しながら進めようと思います」

 

との答えが。すごいね。確かにもうテストまで2週間を切っているので、学校の進度に合わせていたらワークが終わるのがギリギリになってしまうかも知れない。それを見越して予習という行動を自分で起こせるのは立派だ。分からないところは教えるので質問に来てほしい。

 

テスト範囲表の学習アドバイスに「ワークを何周もやること」と載せていたら、それができるような授業進度を希望したいものだが学校側の事情もある。そういうどうしようもない事情に対して、自分のほうが柔軟に対応できるようになっていってほしいよね。


計画表について

中学生は、定期テストに向けた「計画表」の作成をするように学校から言われているはずだ。

 

勉強だけでなく、物事を進めていくには計画を立てることは大切だ。目標に到達するまでの工程が見えなくては自分がどれだけやらなくてはならないかが分からないからね。でも、学校から出される計画業の形式はあまり好きじゃない。毎日の勉強する時間と内容をガチガチに決める形は、頓挫しやすいと思う。それでうまくいかなかった場合の修正の仕方まで指導してくれているわけじゃないので、計画通りできなかったら「失敗」の記憶として残るだけだ。そしてだんだんテキトーになり形骸化していく。

 

私がおススメするのは「やることリスト」だ。「何を」「いつまで」にやるかだけを決める。この形ならば、期限さえ守れば「計画通りにいかない」ということはない。そして勉強のはじめに「やること」を洗い出しておけばやることの全体像も見えるので、計画として成り立つ。途中で修正や追加もしやすい。綿密に計画を立てるのに時間がかかっちゃうよりも、よっぽど実戦的なものになるはずだ。ポイントは期限を必ず守ること。だから守れる期限で作るのがコツ。


暗記は速度と回数が大切よ

今日で近隣の全ての中学校が、期末テスト2週間前に入った。塾生たちには、頑張っていい点数を目指していってほしい。

 

勉強の進め方にも関わることなのだけれど、暗記のコツについて。

 

暗記は「出会う回数」だ。

 

1度に完璧に覚えようと思って時間をかけるよりも、70%くらいのできでいいので10回、20回と繰り返したほうが頭に残りやすい。このあたりで勉強の上手な子と下手っぴな子の差が出る。

 

例えば英単語なども、ジッと見つめているだけでは覚えられない。口に出して手を動かしながら(指で書くフリでもいい)、1単語2~3秒くらいの速さでどんどん見ていく。それを10回くらい繰り返しながら、目の前ではなく「頭の中」に書いていくようにする。こうすることで、頭の中に単語の知識を写し取る。

 

勉強、特に定期テストの勉強は暗記の割合が大きい。こういった方法で暗記を定着度高く素早くできるようになっていけば、今の成績をもっと伸ばしていくことができるはずだ。


自分でできる子に

生徒にワークの進捗を聞いている。ここでの私の目的は「提出物ポリス」。このままだとヤバい子に発破をかけることだ。

 

見回りをはじめてさっそく1人発見した。このままだとワーク1周でテストに突入しちゃうかも知れない。前々から言ってはいるのだけど、こればっかりは個人の資質の部分なのでなかなか変わらない。同じことを繰り返す。

 

なのでこのまま行くとどうなるかという、私の推測する未来予想図(恐怖版)を話して、期限を決めさせた。あとはその期限が近づくたびに声をかけて確認する。

 

私が手伝うのはここまで。ワークを開いて一緒に見てあげることはしない。それをしてしまうと、生徒は「次もやってもらえる」と思ってしまう。そうして骨抜きになると、この先ひとりで考えて行動することができなくなる。過去にそうやって骨の無いグニャグニャの生徒をたくさん見たからね。そんな指導はしない。


テスト対策時期

中学生は期末テストが近づいてきた。そろそろテスト範囲表も出てきているかな。

 

塾ではテスト範囲の終わった子からテスト対策を行っている。問題演習を行って、抜けているところは復習する。

 

この時期になると私の指導の仕方も少し変わる。普段は解説を簡単にしないというか、生徒を受け身にさせないような指導を心掛けている。生徒が学力を自分で伸ばせる力を身に付けさせることが目的なのでね。授業は生徒が主役で一番歌って踊ってもらう。

 

しかしこの時期になると、解説までのインターバルが短くなる。分からない問題は解説して解き直しをさせる。テスト対策なので、演習量を増やしてもらうことが目的だからだ。どちらにせよ、生徒が楽をしてしまなわないようにはしている。受けていて楽な授業なんて効果無いからね。


ちょっとしたことなんだけどね

授業中に分からない問題の解説を紙に書いて渡すことがある。

 

私からすると大切な情報の書かれた紙なので、できれば自分の学習ノートに書き写すなりしておいてほしいと思っている。でも帰り際に

 

「先生、この紙どうしたらいいですか」

 

と、「捨てていいか」を聞いてくる生徒がいてちょっと残念に思う。

 

まあ頭に入ったのならそれでいいけれど、まずそんなことはない。それを見て目の前の問題が解けたらそれでもう不要となってしまうようだ。いろんな意味でもったいない。その子の頭には残っていないわけだから、またどこかで同じ質問をしてくるのだろう。

 

ホワイトボードに解説を書くときにも、それを見るだけで終わらせてしまう子がいる。「メモを取りましょう」という張り紙がしてあるんだけどなーと思う。


塾で読解力をつけさせるには

最初は読み聞かせをしてあげて、それから自分の後に続いて読ませる。こうしたステップを踏んでいかない限り、いつまでも文章なんか読めるようにはならない。

 

小学生の子と国語ワークの文章を一緒に読んだ。まずは私が文章を区切って読み、その後に続いて読んでもらう。はじめは文節レベルで区切りながら。読めるようになってきたら少しずつ伸ばして1文ごと、1段落ごとと広げていく。自分で日本語として読めるようになるには何か月もかかり、自ら本を手に取るようになるには何年もかかるだろう。

 

「いくら言っても本を読もうとなしない」

 

は当然のことだよね。読めるようにしてあげてないうちに「読め」と言ってもそりゃ読まないよ。読書経験の浅い子は、はじめは2ページも読むとヘロヘロになる。疲れが読み間違いとして如実に出る。日本語を自由に読めるようになるには、地道なはたらきかけが必要だ。


同じことを何度も言わなくてはいけない生徒

一度言ったらすぐに身に付く子もいれば、同じことを何度も説明しなくてはいけない子もいる。

 

同じことを何度も言わなくてはならない子は、話を聞けていなかったり、その場では聞いていても自分のやり方を変えられなかったりする。説明した内容が理解できていないわけではない。

 

こういう子は同じ間違いを何度もしてしまう。分かりやすいのが計算問題だ。四則計算が分からないわけではないので、計算問題の間違いの原因はその「解き方」にある。なので間違えにくい解き方を教える。もちろん途中式を必ず書くように伝え、お手本を書いて見せる。それでもすぐに自己流にはしって間違えるようになってしまう。1週間もたたずにできなくなってしまう。

 

別に反発心があってあえて真似しないわけではない。真似をさせてもすぐに崩れてしまうのだ。学習内容が分かっていないのではなく、そもそもの「学び方」ができていないのだと思う。


これに付いてきてもらわないと

もくせい塾では、中学生の授業で英単語テストを行っている。

 

内容は教科書に出てくる新出単語だ。全部書けて合格。別に難しいものではない。しかし中学生になりたての子や、入塾したての子は結構不合格になる。まだ英単語を覚える筋肉がついていないからね。やっていくうちにできるようになっていく。

 

学校でも教科書の進出英単語を全部覚えさせるということはやっていないようだ。確かに中学生までで覚えるべき語彙数というのがものすごく増えたので、「全部はまかない切れないよ」ということなのだろう。しかし入塾したての子を見ていると、やはり身に付けている語彙数が少ないなあと感じる。

 

英語を指導する時に、最低限の英単語が分からないと問題すら解くことができない。学校の指導だけでは、そのラインに達していない子が多い。塾で扱う問題が「単語力不足によって」解けないなんてこともよくある。おそらく定期テストではなんとかなってきちゃったのだろうけれど、それだと今後、高校入試や高校入学後に苦しむことになる。だから塾では、学校でやっていなかったとしても単語は全部1度は覚えてもらうし、小テストの合格点は「満点」であることを譲らない。


もうどれくらい進んだだろうね

今日は学校が早く終わった子や、部活動が無かった子などが早目に塾に来て自習している。

 

こうして勉強を最優先で選択できる子はすごいなと思う。普通の子は塾に行くとしても、

 

「ちょっと休憩してから...」

 

なんつって時間のアドバンテージをつい無駄にしてしまうものだ。

 

1時間来るのが早かったとする。1時間あれば、学校のテスト範囲のワークが1冊分終えられる。北辰のかこもんを1科目分解くことができる。

 

誰かの「ちょっと休憩」の時間は、他の誰かがテストの順位を上げている時間なのだ。同級生が同い年だとしても、こうしたところで差がついていく。


「これくらいでいいや」ってどこかで思っちゃってない?

限界を決めてしまうと、それを打ち破るのは難しい。

 

自分ができる最大の努力をしてその結果なら納得もいくが、どこかで「このくらいでいいや」と思って妥協してしまう経験は誰にでもあるのではないだろうか。私にも経験がある。勉強や部活動で「ここまで来たしもういいや」と思ってしまうと、それ以上を目指さなくなる。後になって、「なんであんな低いレベルで終わってしまったんだろう」と後悔することもある。部活動の大会ではいつもベスト8の試合で負けた。勉強では1度も100点を取ることができなかった。

 

私の場合、これ以上行くと今のバランスを崩すことになると感じたときにブレーキをかけてしまっていた気がする。今の状況が変わるのが怖かったんだね。

 

勉強の現場では、それで自分の殻を破れずにいる子も見かける。もう少し頑張れば、見える景色も変わるのに勿体ない。自分の限界を決めるのは自分自身だ。一度勇気を出して、自分のリミッターを外してみよう。


期末テストが近づいてきた

中学生も高校生も、1学期の期末テストが近づいてきた。

 

生徒に聞いたら、すでにワークが2周目に入っている子もいて「なかなかやるな」と思ったり、まだ手を付けてい子もいて「ヤバいよそれ」と思ったり(言ったり)している。

 

定期テストはある意味、「自立心」を見るテストだと思っている。テスト範囲が示されてやることまで決められている。あとは本人が行動に移すだけだ。結果は準備が9割と言って過言ではないので、ちゃんと準備した子はそれほど悪い成績は取らないはずだ。

 

それができていない子は、まだ勉強を頑張って成績を伸ばすステージにすら立てていない。自分のことは自分でやるという自立心を持つことが必要だ。

 


指導の目的はハッキリとしていなくてはならない

勉強の指導にも「対処療法」と「根本治療」的なものがあると思っている。

 

次のテストに向けてテスト範囲内のワークの問題を解説してあげるようなのが「対処療法」。これは次のテストで多少は点数が伸びるかも知れないけれど、定着はしにくいし本人の実力にはなりにくい。指導としてはあまり良いものではないと思うのだけれど、生徒の状況や講師自身の実力的にこればかりになってしまっている塾の指導も結構あると思う。

 

講師の目指すところは根本治療のほうだと思うのだけれど、これはある意味「子育て」と同義なので時間もかかるし相当難しい。原因が目の前に無いことも多い。そうこうしている内にテストはやって来てしまうし四の五の言っていられない場合もある。医者だって、

 

「本当の原因はここじゃないんだけどなあ」

 

って思っていても、「頭が痛い」と言ってきた人には頭痛薬を出さざるを得ないこともあるだろう。

 

しかしそれで良いわけじゃないので、できる限り根治を目指すべきだし、講師にはそれができる実力が備わっていなくてはいけないと思う。与えられた時間の中でできるだけ原因に近いところまで掘り起こせる力を。


ワークの質問が出てきたってことは

今日は中3の生徒から質問が。学校の数学ワークの問題の解説をした。

 

1学期の期末テストまで残り3週間を切ったけれど、ワークの質問が出てくるということはきちんと進められているということだね。生徒には、2週間前までにワークは一通り終わらせるように伝えている。

 

ワークを反復するとき、1周目は勉強の「準備」に過ぎない。分かるものと分からないものを仕分け、提出用を作る作業だ。それが終わってからが本当の「勉強」。分からなかったものを解説を読んだりして理解し、できるように練習する。それができたら今度は時間を意識して早くできるようにしていく。ワークをただ繰り返すのではなく、周回数ごとに目的を変えて反復するのが成績の上がる勉強法だ。

 

まずは載っている問題全て答えられるようにしていくための質問。このように塾は利用していってほしい。


自習室があるよ

過去に成績が大きく伸びた子のことを思い出してみると、かなり記憶がハッキリしている。

 

これは成績に対して印象が強いというより、「毎日のように顔を合わせていた」からだと思うんだよね。つまり成績が大きく伸びる子は、「たくさん自習に来ている」ってこと。

 

基本的に、勉強は家ではできないと思っている。これだと語弊があるな、家だと「効果的な勉強」ができないと思っている。まず、自分が他の人よりもやれているのかどうかが分からない。成績は順位で出るので、他の人よりもやればそれだけ成績が上がるわけだ。自宅での勉強で自己満足になっちゃってる生徒って結構いるんじゃないかな。

 

だから私と顔をよく合わせる=自習によく来ている子は、効果的な勉強をそれだけたくさんやれているということ。そりゃ成績も上がるはずだ。成績上げたければできるだけ自習に来たほうがいい。

 


行き詰ったら「基礎に立ち戻る」

勉強をできるようにするには、

 

「できるところまで戻って、1つずつ積み直す」

 

しかない。数学や英語のように積み上げの教科は、以前の内容まで戻って。国語なら読める文章のレベルまで下げて。できなくなる原因は、どこかで分からなくなっちゃったことだからね。

 

なのでそれを「誰が」やるかという話になるのだが、個別指導塾や庭教師など個人的に指導を受けているのならばその指導者が行ってくれることもある。しかしそういった指導が受けられない場合は、自分で行うしかない。

 

私は大学受験の時、これを自分で行うしかなかった。高1の内容からもう分からなくなっていたので、自分で参考書を最初のページから読んだ。分からないところだらけで、結局そのまま受験に突入してしまった。その後塾講師になってからやっと参考書の意味が分かることも多かった。高校時代に使っていた参考書も自分で選んで買ったものだったので、そもそも自分のレベルには合っていなかったのだ。そういうことを教えてくれる人もいなかった。

 

普通の大学入学程度の学力を有するのに時間がかかり過ぎたと思う。今はその経験を生徒に伝えている。


「合格の可能性」とは

 

受験で、志望校に合格できるかどうかはどのように予測しているか。

 

私は、その生徒の今持っている成績と学力に加えて、「今の勉強の姿勢」も見て判断している。たとえその生徒が今の成績も学力も志望校に届いていなくても、今猛烈に勉強している場合は「受からない」とはしない。実際に、過去には成績が足りず学校の先生からも

 

「受からない」

 

と言われた志望校に受かってしまった子を何人も見ている。そういう子は一様に本気の姿勢を見せてくれていた。結局入試の日にどうなっているかが重要なのだ。

 

反対に今の成績的にはあとちょっと足りないとか、合格ラインに届いていたとしても、今勉強に身が入っていない生徒ならば「かなり危険だ」とする。今後周りの学力は確実に伸びていくのに対して、その生徒が伸びなければ相対的に順位は下がっていく。そういう子の合格までの道のりはデータが示す以上に遠い。


歴史が苦手な子へ

中3の子の様子を見ていると、「社会がピンチ!」という子もいるようだ。どうやら学校の授業で修めきれなかったみたい。

 

今回の期末テストでは、中3社会は歴史で近代~現代の内容だ。このあたりになると流れや背景を理解していないと内容が身に付かない。ただ用語を暗記しただけでは太刀打ちできない。

 

なのでまずはおおまかな流れをつかんで欲しいのだけれど、教科書を読むのが大変ならば「まんが日本の歴史」がおススメだ。漫画なので読みやすい(しかも登場人物がみんなイケメンだ)。これで流れをつかんだらワークなどを使って用語を身に付けていこう。勉強は学校の教材だけでやるものではないのだよ。


話をきくこと

生徒を見ていて、「ちゃんと話を聞ける」子ほど学力が高い傾向にあるのが分かる。

 

よそ見をしたり、こちらが話終わる前に手を動かし始めちゃったりする子は伸びない。先日、私が話をしている最中に問題を解き始めちゃった子がいた。案の定、途中で分からなくなり手が止まり、それでまた「分からない」と言い出す。説明している最中に話を聞かなくなるからこうなってしまう。なので、「話を最後まで聞きなさい」と伝えた。

 

こういう子はおそらく学校でも説明を最後まで聞けていない。話を聞かにことが習慣になってしまっているので、他の子よりも習熟が遅れる。話はきちんと聞くべきだ。


自炊のすすめ

塾に通っていると出てくる現象。

 

「指導を受けている科目が一番できるようになる」

 

入塾するときに指導科目を決めるのだけれど、「一番苦手な科目」を選択されるご家庭は多い。それで指導が始まって1年くらい経つと、いつの間にかその指導科目の成績が一番良くなって、今まで得意科目だったものを抜いていたりする。こういう時「得意・不得意とは一体」って思っちゃうよね。

 

もくせい塾は単科受講の仕組みなので、こういうことは頻繁に起こる。私から言わせると「塾の指導ごときに抜かされんなよ」なんだけれど、結局のびしろを自分で伸ばしきれていないんだよね。

 

そう考えると全科目指導をしたいって思っちゃうこともあるけれど、生徒の都合とかを考えてウチを選んでくれているのだから、この仕組みでできることを精一杯やるしかない。生徒には、指導外の科目はできるだけ自分で面倒をみて、それが難しくなったら頼ってきてほしいと思う。


立ち止まらない

勉強の得意な生徒は「立ち止まらない」。

 

問題を解いていて分からない問題にぶつかった時にしばらく試行錯誤したり考えるが、それでも出ない時はすぐに次の行動に出る。答えを見たり解説を読んだり、または質問したりする。ここがポイントなんだけれど、勉強の得意な子は「自分の思考が『止まっている』」ということにすぐに気付くことができる。これに気付けないと、いつまでも同じ問題で立ち止まって時間ばかりが過ぎていってしまう。

 

誰しもが、「後になって分かる」という体験をしたことがあるはずだ。「あの言葉はこういう意味だったのか」とかね。勉強でも同じで、分からない問題は「今は」分からないだけだ。後になって経験値が増えて分かるようになることもあるし、突然ひらめいて分かるようになることもある。そのことを経験則的に知っている子は、勉強で分からないことがあっても怯まない。分からないものを頭の片隅に置いたまま次に進み、後でまた帰ってくることができる。


音読せぇ

こまめに言っていかないと「音読」ってやらなくなるね。

 

もくせい塾に音読ブースを用意してからしばらく経ったが、続いている子もいれば、パタリと使わなくなっちゃった子もいる。また声掛けに力を入れ始めている。

 

音読は疲れる。本気でやると相当体力を持っていかれる。問題を解くのは黙読でもできちゃう。だからほうっておくと声を出す勉強は自然と少なくなる。だけど、疲れるが故に効果的なんだよ。前にも書いたが、音読は文章を端から端までちゃんと見ないとできない。ケアレスミスを減らすことにもつながる。また、文章をちゃんと頭に入れて出すことになるので、読解力だって身に付く。自分の声を自分で聞くことになるので入力の刺激も増えて暗記もしやすい。いいことづくめだ。

 

英語や国語の成績がイマイチな子は特に、どんどん音読をやっていこう。机に向かって問題を解いているよりも効果は高いかも知れない。


はじめからうまくできるなんてないよ

生徒の学習の様子を見ていると、始めてしばらくの間は習得が甘くてそれほどできていないのだけれど、ある境を超えると急にできるようになっていく。これが「ブレイクスルー」っていうやつなのかな。

 

例えば英単語の暗記。中1になったばかりの子ははじめ、なかなか身に付かない。ほんの数語の単語テストでも不合格になったりね。でもそれを続けていくうちに急に合格できるようになる。そうなると暗記にかける時間も短くなって英単語テストがもう壁ですらなくなる。「なんであんなに苦労したんだっけ?」と自分でも不思議に思うだろう。自転車に乗れるようになると、乗れなかったときの感覚が分からなくなるのと同じだね。

 

だからはじめは上手くいかなくても、何度も繰り返し練習する時間というは絶対に必要だ。この「続けていくとあるとき急にできるようになる」という感覚は、本来なら本格的な勉強を始める前にほかの体験で身に付けておいて欲しいのだけれど、勉強で「上手くいってないなあ」と悩んでいる場合は、そういうもんだから安心して続けてみてほしい。


期末テストまで3週間切ってるよ

中学生たちの1学期期末テストまで残り3週間だ。

 

生徒たちには言っているが、もうテスト勉強を始めなくてはならない。まずはワークを3周し、教科書をしっかり読む。単語や漢字を暗記する。それが最低限、スタートラインだ。

 

今日生徒に話したのは、昔のある子の話。その子は、テスト1週間前までにはワークを「何周したか自分でも分からない」状態まで反復していた。学校が終わると塾に自習に来て、「駆けつけ一杯」的にワークを1周する(生徒には分からない表現だ。すまん)。それがその日の勉強のウォーミングアップで、そこから他の問題集をバリバリ解いていた。

 

そのくらいできるようになると、学校でもトップ争いに食い込めるはずだ。勉強ができる子は勉強を「やっている」っていう話。


もくせい塾が授業で毎回小テストをするワケ

宿題はその量に対して効果は薄い。どうしても薄くなりがちだ、と思っている。

 

もちろん宿題を出せば出すだけ伸びて、結果に結びつけてくれる子も中にはいる。けれどそんな子はあまりいない。そういう子は、自分から

 

「宿題を出してほしい」

 

と言っちゃうような子だからね。あまりいないよね。

 

宿題は出された時点で主体的な課題ではなくなる。「(無理やり)やらされている」作業になる。そうすると「やっつけ感」が強くなり、自分の成長にまで落とし込める子はなかなかいない。一番よくないのが、保護者の方からの

 

「ウチの子に宿題を出してください」

 

だろう。こうして出される宿題には当事者がいない。どこにも責任が無いこの課題には、生徒の魂が込められていないヒョロヒョロの字が乗るだけだ。

 

だから宿題ではなく課題を。出した課題には効果測定を。生徒の学力向上につながらない作業は、時間をただいたずらに奪うだけだ。


風邪にご用心

時期柄なのか、体調を崩している子が多い。

 

人によって違うのだろうけれど、私の場合、罹るとこの時期の風邪は喉に来る。あれはツライよね。熱は下がってもずっと咳が残る。喉ではなく奥、気管支のほうに菌が行ってしまい、うがいをしてものど飴を舐めても止まらない。そのまま少しずつ体の下に降りていくのを1ヵ月くらい待たなくてはならない。その間、自分的には平気なんだけれど周りの目が気になる。咳が出ているもんだから、ちょっと病人扱いされる。静かな場所に行きにくくなる。

 

暑かったり寒かったりするので、体調管理に気を付けていこう。


夏期講習について

夏期講習のことを考えている。

 

もくせい塾では高校受験生にたいして毎年夏期講習を行っている。今年は少し変更点が出てきているので、内容や日程について調整中だ。受験生は毎年この夏期講習を経て偏差値を大きく伸ばす。去年は記録的な伸び方をした子もいた。

 

毎年夏期講習直前になると準備に追われる。ちょうどこの時期に保護者面談も行っているのでやることが重なってかなりバタバタしてしまう。去年はここで風邪までもらってしまって、夏期講習の前日の記憶がない。初日は熱が38.6℃あったことは覚えている。いやはや迷惑をかけてしまった。

 

なので、もうそんなことにならないように早目に準備を進めている。今からでも授業の内容は決めておけるからね。私はあまりガッチリ決めすぎると上手にできないことが多いので、大枠から固めておきたい。


「なぜ」を持つと理科は伸びる

今日は中3理科の質問があった。

 

力の表し方から物体の運動の様子、そして仕事とエネルギーへ。苦手な子はとことん「わけわからん!」というような範囲なのかも知れないね。

 

 どうもこの分野は、やった実験やされているはずの説明が理解につながっていない生徒が結構いる気がする。「その実験で分かったことは何?」という説明に答えられない場合が多い。解説の言葉が足りていないのか、生徒の日常との結びつきが弱いのか。理科はその子に体験が無いと、学んでいても面白くないだろうななんて思う。「へえ、そういうことだったのね!」ができないからね。


「やる気がないなら来ないでほしい」

ある生徒と部活動の話になった。

 

その子は同じ部にいる「やる気のない生徒たち」にご立腹のようで。練習もせずに裏でおしゃべりしちゃってるとか。「やる気がないなら来ないでほしい」って言ってた。

 

これはあるあるだと思う。自分が一生懸命頑張りたい時に、やる気のない子ってのは目につくんだよね。別に直接危害を加えてくるわけじゃないけれど、そういう子が真面目に取り組んでいないと、こちらのやる気も冷やされるというか、ちょっと「スンッ」ってなる感じ。完全に無視してはできないんだよね。そういう子は、自分が「騒音」を立てていることに自分では気づいていないものだ。

 

自分も同じような体験をしたことがあるので、「あるある~」という感じで話した。もちろんみんなを巻き込んで「全員で頑張ろう!」が一番いい結末なんだろうけど。少なくともこの塾はこういう頑張りたい子の背中を押し続ける場でありたいなと思う。


勉強も運動も理屈は同じ

勉強もスポーツも体を使うものなので、基本的に伸ばすためにやることは同じだと思っている。

 

体力と技術、それに戦術だ。あ、メンタルも大事だろうね。勉強における体力は時間と量。それをこなせるようになる忍耐力だ。当然技術といったら正解に辿り着けるための知識とその使い方。戦術はテストまでの時間の使い方とか、成績を上げるための手順とかがあるだろうね。

 

たまに勉強をもっと簡単に考えていて、「覚えりゃできるだろ」みたいなことを言われたりもする。でも「サッカーって、ボールを遠くまで蹴れるヤツが活躍できるんだろ?」って言われているようなもので、勉強にももう少し奥深いアレコレがあると思っている。

 

そかし伸ばすためにするトレーニングは単純明快。正しいフォームでの反復練習だ。これをやっていないプロスポーツ選手はいないのと同じで、勉強でもこれをやっていないと上達はしない。当然教わるだけで伸びることはなく、その後自分で行う反復トレーニングが最も大切な作業となる。

 


学力を伸ばすには自分でやらなきゃダメなんだけどな

私は生徒の学校の宿題を手伝うことは基本的にない。定期テスト前のワーク提出とかも。分からないところは教えるし質問は受けるけれど、それとは別の話。

 

理由はここで書いた通りなのだけれど、宿題やワークの提出を手伝ってあげたとして、その先に学力が身に付いて成績が上がっている想像ができないんだよね。それだと塾に「何しにきてんの?」って話になっちゃう。しかし世の中にはそういうことをやっている塾も結構ある気がする。そこでニーズが合うって場面も多いのだろうね。

 

たまにそういうのを期待されてウチに来られることもあるのだけれど、私が「いや、そういうのはやりませんよ」という態度でいると早々に退塾される。なんだか場違いな所にお呼びしてしまったようで申し訳ない気持ちいになる。入塾面談ではちゃんと話しているつもりなのだけれど。前に通っていた塾がそういう所だと、ウチでもそうしていると思ってしまうのだろう。だけど、

 

「ウチは生徒をバカにすることはしませんけど、それでもいいですか?」

 

なんて言っても通じないどころか気を悪くされるだろう。保護者からしてみれば、「学力を伸ばして成績を上げる」つもりで来られてはいるのだから。その上で「課題を代わりにやってあげる」ことも期待されているところに齟齬が生まれるのだけれど、それをきちんと理解してもらうのはなかなかに難しい。

 


次に向かって切り替えられる子

そうこうしているうちに外では雷が鳴り始めた。これからまた雨が降りそうだ。

 

早く来た子がいたので話を聞いてみたら、学総が延期になった部活動もあるみたい。自然のことは本当にままならないよね。こういう時にこうやってパッと切り替えて自習に来る子は本当にすごいと思う。ザっと雨が降る前に教室に来ているのも賢い。

 

自分の計画通りに行かない時、「じゃあ、次はどうするか」と考えることを止めないでいることは、今後絶対に役立つ力だよね。この先何があるか分からないものね。


期末テストまで4週間

中学生たちにはちょこちょこ話してきているが、今週から期末テスト4週間前(をちょっと切ったところ)だ。

 

今週は学総ウィークなので、生徒たちもなかなか身が入った勉強はできないかも知れない。しかしここで何もしないと、学総が終わったらすぐテストということにもなりかねないので、学校のワークくらいは進めておいてほしいところ。

 

塾の授業のほうはだいたいテスト範囲は終わっているけれど、小テストがまだあまり進められていない生徒もいる。早目にペースに追いついていこう。


学力の二極化

わりとイマサラなことだけれど、公立の中学校でも学力の二極化がかなり進んでいる。

 

私が塾を構えている地域では「それほどでもないのかな」くらいに思っていたのだけれど、ちょっと離れた中学校などでは定期テストの得点分布で「フタコブラクダ」が当たり前に見られるみたいだね。温暖化の影響か、日本でも砂漠の生き物が徘徊するようになったみたいだ。

 

こうなってくると、通知表の「3」っていうものの学力幅も広がってくるのではないかしら。定期テストで70点取れる子も40点を超えられない子も「3」がつくことがあるだろうね。真ん中の点数がいないんだから。この差は結構大きい。基礎がほぼ身に付いていない子とまあまあできている子。そのどちらも通知表では同じ評価。こうなってくると受験指導が難しくなるかも知れない。

 

「通知表は足りているけど、倍率が1.2倍。さあ、どうする?」

 

みたいな。通知表の数字だけじゃ、その生徒の実力の見極めがかなりブレるだろう。学校の先生も大変だ。


フォームを崩すな

中3数学では平方根の計算が進んでいる。

 

この分野では、「√6×√12」を「√6×√12=√72」と答えてしま間違いが多い。計算問題は、根号の中はできるだけ簡単にしなくてはいけないので答えは「6√2」だ。

 

そこで間違いを指摘すると、生徒は72を素因数分解して正解に訂正するのだけれど、実はこれだとまた間違える。私は計算の初めの段階で[√6は『√(2×3)』」、「√12は『2√3』」に直して

 

「√6×√12=√(2×3) ×2√3=2×3√2=6√2」

 

と計算するように指導している。このほうが最後に根号の中を簡単にすることを忘れてしまうなどのミスが起きにくい。生徒は答えに早く辿り着きたいからついやってしまうのだけれど、そもそも計算の「フォーム」が崩れているのだ。

 

中1で習う正負の数の計算でも同じだけど、マイナスの符号の付け忘れのミスを、マイナスを「後付け」するだけで直したつもりになっていると同じ間違いを繰り返す。「答えを書くときは符号から」だ。計算問題はフォームの確認を怠ってはいけない。


中間テスト返却!

中学生の中間テストの個票が返ってきた。

 

今回は数学と理科で100点が出た。すごいですね~。順位も上位20%には入れている子が結構いた。よくがんばりました。

 

学校内で上位20%以内に入っていれば、北辰テストでは偏差値60くらいを取れるだろう。そうすると上位22校の学校選択問題採用校を狙っていくことができる。ひとつの目安としてね。もちろん自分が進みたい進路を目指してほしいけれど、どうせなら上を目指して頑張っていこう。


バカなカモが思うこと

相変わらずウチのメールフォームを使っての営業DMが止まない。

 

きちんと丁寧にお断りメールを送っているのだけれど終わることはないね。同じ会社の別の人からまた来たりする。むー。

 

ところでお断りメールを送る時に、ちゃんと相手方のお名前をお呼びして内容を書いているのだけれど、それに対して「失礼しました!」的な返信がくることは今のところない。これは社会人としてどうなのかなと思っちゃったりするんだけどね。メールには会社名とかも載っていて、「ワタクシ個人がやりました!」では済まないと思うのだけれども。

 

もしかしたら送った本人ですら返信が来るとは思っていないのかも知れないね。昔勤めていた会社でテレアポの真似事をやらされたことがあるのだけど、その時は「断られてからが営業だ」なんて言われたものだ。今はこういうのって無視されるのが当たり前で、もしも問い合わせがきたら「バカなカモが引っかかったぞ。うしし」くらいに思われているのかも知れないね。コミュニケーションではないところで勝負しているのかな。


「埼大くらいには行ってもらわないと」

塾生が大学の合同説明会に参加してきたようだ。早目に動いていろいろ情報を得ることはいいことだね。本人のモチベーションアップにもつながる。

 

昔働いていた塾の入塾面談であったことだけれど、

 

「ウチの子、埼大くらいには行ってもらわないと」

 

とおっしゃる高校生保護者の方が結構いた。埼大は埼玉大学のことね。

 

おそらく、埼大は国立大学の中で中堅レベルだということで「ウチは私立は金銭的に難しいので国立で。それでこのへんが最低ラインかな」と思われていたのだと思う。しかし塾講師から言わせてもらうと、

 

「埼大って、入るの結構難しいよ?」

 

なんだよね。まず今年の高校の大学合格件数(サンデー毎日)を眺めてみると、

 

埼玉大学合格者数ランキング(カッコ内は件数)

 

1.越谷北(33)

2.所沢北(29)

3.不動岡(28)

4.栄東(27)

5.蕨(25)

 

とまあ、どこも偏差値65前後の高校が名を連ねている。

 

また国公立大の合格件数は私立大と違って「のべ人数」ではない。一人何件も合格数を積み重ねることはないので、越谷北の生徒でいうと33名が埼玉大に合格していることになる。この偏差値帯の高校で、学年の10%くらいの子しか行けない大学ということなんだ。

 

なので埼大を「このくらいは行ってもらわないと」な大学と捉えていると、理想と現実のギャップに苦労する知れない。もちろん目標は高く持ったほうがいいのでどんどん上を目指してほしいのだけれども、過去10年にわたって我が子の学校から合格者が出ていない場合、それは「最低ライン」ではなく「目標」の位置付けだろう。

 

早目に動いて学校の情報を仕入れておけばそういうことを知るキッカケにもなるし、今の立ち位置からどのくらい努力しなくてはいけないか見えてくるのでおススメだ。